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「こんなに太って、健康に悪くないのか?」。昔々、我が家にしばらく居候していたスペイン人が言いました。日本の「スモウ」をテレビで見た感想です。「彼らは脂肪の下に筋肉のよろいを着てるんだよ、引退したら健康のためにやせる人もいるんだよ」と説明すると「でも彼だけはおそらく無理だ」。そう、小錦さんを見てそう言ったのです。スペインの彼は、小錦さんが死んでしまうだろうと本気で心配してました。その心配もそう的外れでもなく、引退した小錦さんは2007年には300kgを超え「病や命にかかわる状況」だったそうです。そ...
小錦さんが受けたのは「ガストリックバイパス手術」。胃を手術で小さくして食事の摂取量を減らす減量法らしいです。漠然と、なんか楽そう、でもなんか辛そう。調べて見たら実際には辛いどころじゃなくて、術後に痛風が出てその痛みは耐えがたいほどだそうです。小錦さんは元アスリートで以前から痛風持ち、その彼が「耐えがたい」と思う感覚は一般人にははかり知れない。リスクもあるという情報もあり、「綺麗になりたい」程度でこの手術は受けられません。やっぱり本当に命にかかわるような、自分だけではどうにもできない場合の手段かも...
食事療法は「低カロリーなものをよく噛んで」とか「ワンプレートに盛り付けて量を減らす」などごく一般的な、地道なダイエット法。あぁ間違いなくこれが基本中の基本、王道中の王道。これをちゃんとクリアしなければきっと手術する意味などないのですね。有名人が手術で痩せました、という響きは「努力なしで楽に食べられなくなる」とか「お金のある人だけが手術という手段を使える」などと邪推する人を生みそう。でも小錦さんに起こったのは「食べ物が置いてなくてまるで刑務所」、「キレやすくなり暴力事件で書類送検」なんて生活。忍耐...
そうしてやっと手術が行われても、このダイエットはそれで終わりませんでした。手術の1年半後にまた手術、理由はなんとたるんだ皮膚を切除するためでした。手術後300 kg から170kgまで体重が落ちたものの皮膚のたるみが歩行時に揺れて、疲労するらしいのです。一般人には想像の域を超えた感覚です。2回に分けて切除した皮膚の合計はなんと21.1 kg。これも果てしなくわからない感覚。
手術前後を合計すると、いったい何年かけたのでしょうか。当然です、それでも150 kgの減量は急激な変化なはずです。一般人が...
手術前後を合計すると、いったい何年かけたのでしょうか。当然です、それでも150 kgの減量は急激な変化なはずです。一般人が...